Nikon Z fcにNOKTON D 35mm F1.2は世界を変えるか?

こんにちはshuheiです。

本日2022年2月15日に、Zマウントとしては初の公式サードパーティー製レンズの発売発表がありました。コシナから発売されるAPS-Cレンズ用NOKTON D 35mm F1.2です。

www.cosina.co.jp

今日はこちらを紐解いてみましょう。

それでは本日もよろしくお願いします。

 

このレンズについて

改めてレンズスペックを見てみましょう。

APS-C用に設計された焦点距離35mm開放F値がF1.2マニュアルフォーカス単焦点標準レンズです。もともと富士フイルムのXマウント用に発売していたNOKTON 35mm F1.2をベースにZマウント用に再設計されたもののようです。

電子接点がついているので、レンズ情報はExifに保存されます。絞り羽根は12枚なので、光芒を楽しみたい僕としては奇数が良かったなあ(絞った時の光芒の本数は絞り羽根の枚数が偶数なら羽の枚数分、奇数なら倍になる)という感想。でも12本も出てれば十分トゲトゲのウニウニになりますね。

APS-C用レンズなので、フルサイズ換算で53mmと、人間が肉眼で見た時の画角に近いとされている50mm付近のちょうどよい標準レンズですね。

価格が税込で91,300円ですが、このレンズなんと言っても初のサードパーティー製のZマウントレンズということです。これまでにTTArtisan七工匠Viltroxと言ったメーカーからZマウントのレンズは発売されていましたが、いずれもライセンス契約はなく、Viltroxから発売されているAFレンズはリバースエンジニアリングで解析された技術情報をもとに開発されていました。

最近発売になったNIKKOR Z 28-75mm f/2.8がおそらくタムロンOEM製品だったこともあり、Zマウントのレンズがとうとう本気でサードパーティで作られるようになってきたのかなという予兆を感じさせるニュースとなりましたね。

ここまでスペックを見てきましたが、オミットされている機構も見てみましょう。
まずは電子接点はついているものの、マニュアルフォーカスレンズです。そして、レンズ内手ぶれ補正機構は付いていません。2022年2月現在、Nikon ZマウントのAPS-Cカメラでボディ内手ぶれ補正機構の付いているカメラはないので、このレンズを使った場合、手ぶれは起きると考えた方がベターですね。

どんなカメラでどんなシチュエーションに向いているのか?

見た目だけを考えたらNikon Z fcとの組み合わせが一番なのは、わざわざ言わなくてもいいくらい、クラシックなデザインのレンズです。マニュアルフォーカスレンズで、換算53mmのレンズであれば、お散歩スナップレンズとして大活躍しそうです。ただこの組み合わせだと手ぶれ補正機構がないので、シャッタースピードはかなり大事になってきそうです。ただ、F値が1.2とかなり明るいので、少し暗めのおしゃれなバーでも露出は稼げるのかなと思います。ISOはそれなりに上げないといけなさそうですが。

正直Z fcの暗所耐性はZ 6に比べると低いので、できればISOは上げたくないです。その面でもF値が低いレンズの重要性は高いかなと思っています。手ぶれ補正機構では手ぶれは防げても被写体ブレは防げませんしね、手ぶれ補正については正直僕はそんなに期待していないです。

このレンズは買いか?

買いです!!!

と言いたいところですが、正直そんなに優先度が高くないというのが僕の現状です。
35mmの単焦点、既に持ってるんですよね。NIKKOR Z 35mm f/1.8 SF値1.8なので、単焦点としては暗いレンズですが、フルサイズでも利用できるレンズです。

また、Z fcを購入したときのキットレンズがNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRと標準域のズームレンズで、かつZ fcのデザインにマッチしたレンズである為、今回のNOKTONの購入優先度は低いんです。低いんですが欲しい。あえて言うならば、いらないけど欲しいです。

今日はこの辺りで。