Nikon Z fcにNOKTON D 35mm F1.2は世界を変えるか?
こんにちはshuheiです。
本日2022年2月15日に、Zマウントとしては初の公式サードパーティー製レンズの発売発表がありました。コシナから発売されるAPS-Cレンズ用NOKTON D 35mm F1.2です。
今日はこちらを紐解いてみましょう。
それでは本日もよろしくお願いします。
このレンズについて
改めてレンズスペックを見てみましょう。
APS-C用に設計された焦点距離35mm、開放F値がF1.2のマニュアルフォーカス単焦点標準レンズです。もともと富士フイルムのXマウント用に発売していたNOKTON 35mm F1.2をベースにZマウント用に再設計されたもののようです。
電子接点がついているので、レンズ情報はExifに保存されます。絞り羽根は12枚なので、光芒を楽しみたい僕としては奇数が良かったなあ(絞った時の光芒の本数は絞り羽根の枚数が偶数なら羽の枚数分、奇数なら倍になる)という感想。でも12本も出てれば十分トゲトゲのウニウニになりますね。
APS-C用レンズなので、フルサイズ換算で53mmと、人間が肉眼で見た時の画角に近いとされている50mm付近のちょうどよい標準レンズですね。
価格が税込で91,300円ですが、このレンズなんと言っても初のサードパーティー製のZマウントレンズということです。これまでにTTArtisan、七工匠、Viltroxと言ったメーカーからZマウントのレンズは発売されていましたが、いずれもライセンス契約はなく、Viltroxから発売されているAFレンズはリバースエンジニアリングで解析された技術情報をもとに開発されていました。
最近発売になったNIKKOR Z 28-75mm f/2.8がおそらくタムロンのOEM製品だったこともあり、Zマウントのレンズがとうとう本気でサードパーティで作られるようになってきたのかなという予兆を感じさせるニュースとなりましたね。
ここまでスペックを見てきましたが、オミットされている機構も見てみましょう。
まずは電子接点はついているものの、マニュアルフォーカスレンズです。そして、レンズ内手ぶれ補正機構は付いていません。2022年2月現在、Nikon ZマウントのAPS-Cカメラでボディ内手ぶれ補正機構の付いているカメラはないので、このレンズを使った場合、手ぶれは起きると考えた方がベターですね。
どんなカメラでどんなシチュエーションに向いているのか?
見た目だけを考えたらNikon Z fcとの組み合わせが一番なのは、わざわざ言わなくてもいいくらい、クラシックなデザインのレンズです。マニュアルフォーカスレンズで、換算53mmのレンズであれば、お散歩スナップレンズとして大活躍しそうです。ただこの組み合わせだと手ぶれ補正機構がないので、シャッタースピードはかなり大事になってきそうです。ただ、F値が1.2とかなり明るいので、少し暗めのおしゃれなバーでも露出は稼げるのかなと思います。ISOはそれなりに上げないといけなさそうですが。
正直Z fcの暗所耐性はZ 6に比べると低いので、できればISOは上げたくないです。その面でもF値が低いレンズの重要性は高いかなと思っています。手ぶれ補正機構では手ぶれは防げても被写体ブレは防げませんしね、手ぶれ補正については正直僕はそんなに期待していないです。
このレンズは買いか?
買いです!!!
と言いたいところですが、正直そんなに優先度が高くないというのが僕の現状です。
35mmの単焦点、既に持ってるんですよね。NIKKOR Z 35mm f/1.8 S。F値1.8なので、単焦点としては暗いレンズですが、フルサイズでも利用できるレンズです。
また、Z fcを購入したときのキットレンズがNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRと標準域のズームレンズで、かつZ fcのデザインにマッチしたレンズである為、今回のNOKTONの購入優先度は低いんです。低いんですが欲しい。あえて言うならば、いらないけど欲しいです。
今日はこの辺りで。
2022年版予算20万円以下でおすすめのカメラ3選
こんにちは、shuheiです。
さて本日は予算20万円以下でおすすめのカメラを3つ紹介します。このくらいの価格帯になってくるとかなりなんでも撮れるようになってきますし、当たり前のようにフルサイズミラーレスが検討対象に入ってきます。楽しいですね。2022年2月現在の価格.comの価格での紹介となります。
それでは本日もよろしくお願いします。
- Canon EOS RP RF24-105 IS STM レンズキット
- Nikon Z 5 24-50 レンズキット
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III 12-40mm F2.8 PROキット
- まとめ
Canon EOS RP RF24-105 IS STM レンズキット
前回の予算14万円までで紹介できなかったCanonのフルサイズミラーレス一眼です。最安値144,793円と微妙に14万円以下になりませんでした。ですが現行のRFマウントのフルサイズカメラでは最安値で、これを購入しておけば当分は最前線で戦えるカメラです。
そしてこのカメラはキットレンズがとにかく優秀で、24mmから105mmは非常に使いやすいレンズです。広角側24mmスタートなのもありがたいのですが、望遠側が105mmまで寄れるのはミラーレスカメラのキットレンズとしてはかなり珍しいです。70mmや75mmだと寄れるには寄れるのですが、望遠か?と聞かれるとそこまで望遠じゃないんですよね。ですが105mmを使うと、こんなに近くに撮れるのかと感動するレベルです。しかもレンズ内手ぶれ補正機構搭載と、隙がありません。最初のフルサイズミラーレスとしてはおすすめのカメラです。
Nikon Z 5 24-50 レンズキット
こちらはNikon Zマウントのフルサイズミラーレスカメラです。最安価格183,000円とこのくらいの価格になってくると当然のようにボディ内手ぶれ補正も付いていて、カメラとしてはかなり優秀です。正直これ買ったタイミングでは僕はすでにNikon Z 6を持っていたので、購入する動機ありませんでしたが、もし持っていなかったら確実にZ 5を買っていました。
ただ、今回紹介したレンズキットが24-50mmと望遠側が少し物足りないレンズです。予算をもう3万円ほど上げて24-200mmにすると最強のレンズキットになります。僕のメインレンズが24-200mmだからという理由もあるのですが。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III 12-40mm F2.8 PROキット
久しぶりのマイクロフォーサーズセンサー搭載のミラーレスカメラです。最低価格は183,949円と、センサーサイズの小ささからはちょっと想像できない価格です。よく野鳥撮影される方が使っているイメージですね。センサーサイズが小さいとレンズも小さく作れるので、35mm換算600mmとか900mmとかの超望遠レンズもフルサイズ用のレンズとは桁違いに小さく取り回しも良い為ですね。
ただしキットレンズは12-40mmと使いやすい標準レンズです。標準レンズ不要な人、さすがにいないですよねって感じです。
まとめ
今回も初心者が買い求めやすいカメラを3つ紹介しましたが、やはりもう少しきっちりと紹介したいなという気持ちです。
ですので、次の紹介記事ではメーカー別に、ボディ同士の比較をしていくことにします。
今日はこの辺りで。
2022年版予算14万円以下でおすすめのカメラ3選
こんにちは、shuheiです。
先日2022年版予算7万円以下でおすすめのカメラ4選という記事を出しましたが、その続編で、今日は予算14万円以下のカメラを紹介します。こちらも2022年2月現在の価格.com最安値でレンズキットの予算で紹介します。
それでは本日もよろしくお願いします。
SONY α7 II ズームレンズキット
なんとフルサイズミラーレスが入ってきました。もうこれ一択なんですけど、それじゃあ比較にならないので見ていきましょう。
最安値135,700円で28-70mmのズームレンズが付いてくるかなりの高コスパカメラです。2400万画素のフルサイズセンサーを搭載し、5軸のボディ内手ぶれ補正機構がついています。動画もフルHD60pで撮影できますが、驚くべきはS-Log2での撮影ができることです。S-Log2とは編集時にカラーグレーディングすることを前提に低いコントラストで撮影する記録方式です。
重量がボディ単体で599gと軽くはないのですが、これだけのカメラがこの価格帯で購入できるのはさすがの一言です。正直この後紹介するカメラがかすみます。
Nikon Z fc 16-50 VR SLレンズキット
2021年最かわいいカメラ大賞のカメラです。そんな賞ないですけど。
APS-Cセンサーカメラで最安値134,640円、16-50mmの標準レンズが付いてきます。
そして4K30p動画が撮影できます。4Kもいらないよって人でもフルHDで120pのスロー撮影ができるのはかなり魅力的ではないでしょうか。重量もかなり軽量で445gです。かわいいおしゃれなカメラを使いたいなって人にオススメです。
FUJIFILM X-T30 ダブルズームレンズキット
こちらもAPS-Cセンサーのカメラですが、色味の評判が高いFUJIFILMのカメラです。最安値115,321円で、今回紹介するカメラの中でも最安です。約2600万画素とAPS-Cの中ではかなり高画素で、動画も4K29.97pの撮影が可能です。重量も383gと見た目の割に軽量です。
しかもレンズが15-45mm、50-230mmと使いやすい標準と望遠の2本がついてきてこの価格はかなりお得ですね。カメラ買ったばかりの頃って一体何をどんな焦点距離で撮ったらいいのかわからないと思うので、こうしていろんな焦点距離が楽しめるタブルズームキットというはめちゃくちゃ便利だなと思います。
まとめ
以上、14万円以下で購入できるカメラを紹介してきました。この価格帯になると現行品の紹介もできますね。次回はさらに予算を増やして20万円までのカメラを紹介します。
今日はこのあたりで。
2022年版予算7万円以下でおすすめのカメラ4選
こんにちは、shuheiです。
これからカメラを買うぞって人、たくさんいらっしゃると思うんですけど、メーカーも種類もたくさんあるし、価格帯も数万円で買えるものから数十万円するものまで、たくさんあって何を買ったらいいかわからないですよね。わかる。
そこで、予算別で最初の1台目に選ぶべきおすすめのカメラをメーカー問わず紹介します。
今回は価格.comでの2022年2月現在の最低販売価格で紹介します。また、おすすめの度合いは僕が風景写真撮影がメインな為、そういった点も多少考慮されています。またボディ単体ではなくレンズキットでの予算です。レンズは別ですーってこの価格でやられたらちょっと嫌だもんね。
それでは本日もよろしくお願いします。
- SONY α6000 パワーズームレンズキット
- PENTAX K-70 18-50REキット
- OLYMPUS OM-D E-M10 EZダブルズームキット
- Canon EOS Kiss X90 EF-S18-55 IS II レンズキット
- まとめ
SONY α6000 パワーズームレンズキット
ミラーレス一眼カメラの先駆者SONYのAPS-Cミラーレスカメラです。こちらが価格.com最安値で57,035円です。画素数2430万画素と最新の中級機、フラッグシップ機でも採用されている画素数です。
重量がボディ単体で344g。キットレンズであるE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSの重量が116gなので、セットにしても460gと500mlペットボトルより軽いですね。素晴らしい。
このキットレンズが16mmから50mmの標準ズームレンズです。
レンズ内手ぶれ補正機構が付いているので、シャッタースピードを多少遅くしても三脚無しでバシバシ撮れます。
そしてSONYのミラーレスカメラはEマウントという規格のマウントを採用しているので装着できるレンズが他のミラーレスカメラのマウントに比べて非常に多いのも魅力の一つです。
フルHD60pまでの動画撮影ができ、今主流となっている4K動画には対応していませんが、4K動画が視聴できるディスプレイもそんなに普及していないですし、動画編集用のPCも高スペックを要求されるので、取り回しやすいフルHD動画で十分かなと思います。
PENTAX K-70 18-50REキット
こちらはAPS-Cセンサーを搭載した一眼レフカメラで、PENTAXのカメラです。価格.comの最安値が66,768円。PENTAXのカメラは雨天、寒冷地など厳しい環境での使用に強く、アウトドア最強のイメージがあり、実際僕も登山仲間はPENTAXを使っている人が多いです。
画素数は2424万画素と標準的な画素数です。そしてカメラボディに手ぶれ補正機構が備わっているので、暗い場面でも使いやすいカメラです。
キットレンズが18mmから50mmの標準レンズで広角側が少し狭いかなという印象です。また開放F値も広角側でF4、望遠側でF5.6と少し暗いかなという印象です。
そして一眼レフだけあって628gと今回紹介する中でもかなり重たいボディです。動画についてはフルHD60pの撮影ができます。
ネガティブな要素を後半集めましたが、このカメラはアウトドア利用する上ではこれ以上ない安心感のあるカメラで、それだけで十分選択される要素です。カメラが壊れないというのはシチュエーションによって最優先されたりします。
OLYMPUS OM-D E-M10 EZダブルズームキット
今回唯一マイクロフォーサーズカメラです。そして今回唯一のダブルズームキット、つまり購入するとレンズが2本も付いてきます。超お得です。価格.comで最安値66,699円です。
とにかく見た目がクラシカルでおしゃれな為、見た目で選ばれる方も多いと思います。画素数1605万画素と今回紹介する中ではちょっと少なめかなと思います。
ボディ内手ぶれ補正機構を搭載していて重量396gとはかなり軽いのですが、すでに生産が完了しているというのがネックです。2022年2月現在ではE-M10 mk4まで発売されているので、予算を8万円台まで上げられるなら最新のmk4の購入をおすすめします。センサーサイズを除けば今回おすすめしたどのカメラより性能が高いです。
レンズは14-42mmと40-150mmの2本。35mm換算で28-84mmと80-300mmでかなり汎用性の高いレンズとなります。
Canon EOS Kiss X90 EF-S18-55 IS II レンズキット
価格.com最安値で58,480円のCanonの一眼レフカメラです。EOS Kissシリーズは当時爆売れしたシリーズで、初めて買った一眼カメラはEOS Kissでしたという人かなり多かった印象です。
画素数2410万画素と十分な画素数、重量は475gと一眼レフにしては非常に軽量です。
ただ撮影可能な動画がフルHD29.97pと少し物足りないかなという印象ですが、シネマだと24pが主流なので、ここ数年流行のシネマティックな雰囲気の動画であれば問題ないでしょう。
レンズは18mmから55mmと使いやすい標準レンズで、レンズ内手ぶれ補正機構搭載です。そしてレンズの豊富さで言えば歴史の長いEFマウントもかなり潤沢に選択することができるのも魅力です。
まとめ
以上、最初に選ぶべき予算7万円以下のおすすめレンズキットカメラを紹介してきました。全体的に少し古いカメラが目立ちますが、スペックだけ見れば全然まだまだ現役で戦えるカメラばかりで正直驚きました。
次回は15万円以下で購入できるカメラを紹介します。
今日はこの辺りで。
なぜ風景写真は絞るのか?
こんにちは、shuheiです。
絞ってますか?僕は相変わらず絞っています。
一眼カメラを購入したてのころって、背景がボケたいかにも一眼で撮影しましたって感じの写真に憧れてサボテン撮ったりするじゃないですか。でも、カメラ買いたての頃って望遠端で開放F5.6とかのキットレンズしか手元になくて、なんかあんまり絞りを調節することの効果がピンと来なかったりするんですよね。
でも、だんだん撮影にも慣れてきて、旅行とかで絶景スポットとか行くと、なんとなく絞るのが正解みたいなワードを覚え始めていて、よくわからないまま適当に絞るんですよ。僕はそうでした。
じゃあ、なんで絞るんだっけとか、そういうところ、結構おざなりになってたりするので、そのあたりおさらいしておきましょう。
それでは本日もよろしくお願いします。
絞ると何が起きるのか
風景撮影は絞りましょう、というのはある種当たり前のように語られています。そのノウハウだけ伝承されていて、何の目的で絞るのか、その目的が失われがちです。なのでまず初めに絞ることで起きる変化を見てみましょう。
被写界深度が深くなる
被写界深度とはピントが合っている領域のことです。レンズはピントリングを回すことで、合焦する距離を調節します。3m先のテーブル上のリンゴにピント合わせるのか、その奥7m先のカーテンにピントを合わせるのか。焦点は距離によって合うようになります。
そして、F値が低いほど、焦点が合っている領域が狭くなり、F値が高いと焦点が合っている幅が広がります。
開放付近では周辺減光が起き、解像が甘くなる
周辺減光とは、写真の四隅が少し暗くなる現象です。ビネットとも呼ばれます。これは絞りを開放にすると角の集光が中心部に比べてしにくくなるからで、中心部に比べて解像も甘くなり、パキッとした表現が鈍ります。
まあこれは被写界深度が違うので、周辺減光しか表現できていませんが。
絞ると回折現象が起きる
これまで絞りを開放にすることで起きる現象に注目していましたが、絞ることで起きる現象もあります。それが回折という現象で、小絞りボケとも言われます。
絞ることで周辺まで解像するようになるのですが、一定以上絞ってしまうと逆に解像が甘くなってしまうことを言います。
少し分かりにくいですが、「ぽ」の丸の部分、右のF16の画像の方が少しだけぼんやりしています。
絞りを調節することは被写界深度と解像のコントロール
これまで、絞りを調節したときの影響を見てきました。
風景写真では写真全体で稜線、木々の筋、雲の陰影など、パキっとした描写を求める傾向があります。つまり上であげた3つの現象は全てネガティブな要素として捉えられることが多いです。
そこで、適切に絞ってあげることで、被写界深度を深く全体でピントが合うようにする、周辺までしっかりと解像できるようにする、しかし小絞りボケを起こしたくない、というような調整を行います。
ではその適切な絞りとはいくつなのか?ということですが、それはレンズによるのでそれぞれのレンズで適切な絞りはどれくらいなのか?ということを把握する必要があります。
一番手っ取り早いのは、三脚に据えて、開放から一段ずつ絞って行って、見返して適切な絞りを覚えるということです。昼間の公園の樹木など、空間周波数の高い被写体を撮影して比較するのが一番ですが、そんな面倒なことしたくないよって方は、現場でF7.1〜F22まで絞りを一つずつ変えて撮影してあげることです。その中でベストな写真をセレクトすることでだんだんと適正な絞りが身についてくると思います。
それすら面倒臭い、という方は日光が当たる場所であれば大体F8〜F16の間で撮影してください。そんなに外さないと思います。
ただし星景写真などは話が別です。開放もしくは1/3段だけ絞る程度で十分かなと思います。というかそれ以上絞ってしまうと適正露出を得るのが難しくなってきます。
まとめ
絞ると、被写界深度が深くなり、周辺まで解像するようになる
絞りすぎると回折現象で解像が甘くなる
適切な絞りをレンズごとに覚える
これで、なんとなく絞っていた風景写真ですが、いろいろと工夫できるようになりました。いかに絞った方が解像がよくなると言っても、前景に花を入れて前ボケを狙いたいなら少し開放気味で撮る、などデメリットのある行動を調節しながら取れるようになっていきます。原理原則は大事ですが、最終的には自分で考えた構図、設定で撮影することがオリジナリティに繋がるので、ぜひ実践してみましょう。
今日はこの辺りで。
大洗磯前神社で天の川を撮影する技術
こんにちは、shuheiです。
風景写真撮影では外せない星景写真という分野があります。年間通して星空撮影は楽しむことができるのですが、とうとう夏の天の川が撮れる季節になりました。
そこで、茨城県大洗にある有名な大洗磯前神社の上磯の鳥居という場所まで天の川を撮影してきました。
撮影HowToではないのですが、反省点もあるので備忘録として記事にしようと思います。
それでは本日もよろしくお願いします。
0時出発
日が変わる時間帯に都内を出発しました。途中茨城県に入ったくらいでサービスエリアに寄りまして飲み物をゲット。水戸大洗ICを降りたところ近くのすき家で牛丼をテイクアウトして車内で食べました。
このタイミングで深夜2時くらいでした。
上磯の鳥居到着
狙いである上磯の鳥居の撮影スポットに到着したのは3時前くらい。だいたい10人前後三脚を立てて撮影していたと思います。
そしてお目当ての天の川は5時頃に南東方面から登ってくる為、2時間以上ここで待機です。
待機と言っても、タイムラプス撮影をしたり、構図を変えたりして待っていました。
この日の装備はNikon Z 6にマウントアダプターTZE-01を介してSony FE 14mm F1.8 GM。このSony 14mmには後玉の後ろにLEEフィルター No.5を付けて撮りました。
LEEフィルター、めちゃくちゃいいんですけど、もう生産は終了していて今ではほぼNo.5しか手に入らないんですよね。No.1とNo.3も欲しいんですけど。特にこの日は金星も天の川と一緒のタイミングで上がってくるので、No.5だとフィルター効果が強すぎちゃうんじゃないのかな、と懸念していたらその通りの結果になってしまいました。
ついに天の川の御成
半年以上久しぶりに夏の天の川の撮影ができました。
久しぶりすぎて色々設定をミスったりしてるんですが、それでも雰囲気のある夏の天の川が撮影できたのではないでしょうか。
そして、こちらがタイムラプス動画です。
金星明るいですね。びっくりする。ソフトフィルターのソフト効果が効きすぎてしまってるんですね。これはちゃんとコントロールすべきでした。
反省
露出が少しアンダー気味
久しぶりの星景撮影なのにもかかわらず、タイムラプスなんてやろうとしたものだから、露出を低めに撮ってしまいました。タイムラプスについては本当に難しいですね。やはりタイムラプスは一度しっかり練習した方が良さそう。
露出はヒストグラムを見た時、中央から少し左にピークがある状態がのちの現像で扱いやすいんですけど、だいぶ左側に山があった。
ソフト効果が効きすぎた
明けの明星と言って、金星が出ていたのですが、これがまあ明るい。
そして付けていたソフトフィルターが割としっかりソフト効果を出してくれるフィルターだったので、金星が大きくなりすぎてしまいました。
14mmという超広角の画角なので、多少ソフト効果を強めに効かせた方がいいかなと思ったんですけど、惑星がこんなに明るいとは思わなかった。
金星が出ていることは知っていたのですが、初めて金星を入れた撮影だったので調子がよくわからなかった。逆に良い経験になったかなと思います。
フルサイズ2台は欲しい
やはりインターバル撮影をして、タイムラプス動画を制作しようとすると、一度決めた画角は変えられず、できることが減ってしまうので、カメラは2台ないと厳しいですね。
Nikon Z fcは持って行ったのですが、やはりAPS-Cセンサーのカメラで星景撮影は少し厳しいというのが本音です。せめて広くて明るい単焦点がZからも出てくれればいいのですが。NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sで35mm換算30mmとして撮影するのが限界でしょうか。
それならば中古のNikon Z 6をもう一台購入して横に据えてあげるのが一番手っ取り早いのかもしれないです。
以上の反省点を活かし、次は3月頭に大きく横に伸びた天の川の撮影に挑戦したいと思います。
今日はこの辺りで。
Nikon Z fcにたくさんアクセサリーをつけて愛でる技術
こんにちは、shuheiです。
以前、Nikon Z fcは可愛いためだけに存在しているくらいなことを言ったのですが、今回はこのZ fcをどんどん可愛くしてやろうということで、Nikon純正、サードパーティ製問わず、商品化されているアクセサリーを紹介していこうと思います。
ちなみに持っているモノ、持っていないモノひっくるめて紹介するため、使用感などのレビューは全然できないのでご注意ください。
それでは本日もよろしくお願いします。
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR スペシャル
- Peak Design リーシュカメラストラップ アッシュ
- Z fc用エクステンショングリップ Z fc-GR1
- SHOTEN カメラウッドグリップ Zfc-GP
- SmallRig Nikon Z fcミラーレスカメラ用L字型グリップ
- SmallRig Nikon Zfc用レザーハーフケース ショルダーストラップ付き
- TP Original Nikon Z fc 用 ボディーハーフケース
- GARIZ Nikon Zfc 用 本革カメラケース
- アクセサリーシューカバー ASC-03 シルバー
- UN ニコン用メタルシューカバー
- エツミ JJCサムグリップ
- まだまだこんなもんじゃない
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR スペシャル
アクセサリーか?いやもうこのレンズはほぼアクセサリーです。
サムネイルでは黒の標準モデルなのですが、シルバーでZ fcのメッキ部分と同色のモデルはもはや貴金属です。
でも決して写りが悪いなんてことはなく、なんなら去年2021年に撮影した僕がいいなと思う写真は半分くらいこのレンズで撮った写真でした。
被写体良すぎて何で撮っても良かった説あるけど。
Peak Design リーシュカメラストラップ アッシュ
みんな大好きPeak Designのストラップ。この細さとアッシュのカラーリングがたまらん。
でもね、これだけではダメなんです。何故ならアンカーリンクスと言って、カメラとつなぐパーツに赤いワンポイントがあるから!
本来Nikonと赤のワンポイントって相性いいんですよ。ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインしたNikon F3から脈々と受け継がれてきたグリップ部の赤と、アンカーリンクスの赤が同色でマッチしてるんです。でもこのNikon Z fcはNikon FM2がモデルで、黒とシルバーのクラシカルなカラーリングなんです。なので、アンカーリンクスに色が乗らないように黒いアンカーリンクスを付ける必要があります。
こちら、Peak Designが日本に初出店した時に、銀座店でしか購入できなかった黒いアンカーリンクスで、即売り切れていました。みんな赤いアンカーには何か感じるものがあったのね。
その後、本国アメリカのオンラインショップで取り扱いが始まり、今では日本代理店の銀一オンラインでも取り扱うようになりました。
Z fc用エクステンショングリップ Z fc-GR1
Nikon Z fcはフィルムの名機、Nikon FM2のデザインを踏襲している為、グリップがありません。しかし当時と違い今ではグリップは当たり前にカメラについていますし、Zマウントのレンズは全長が長いレンズも多いので、グリップがないことが不安になる場面もあります。
そこで、登場したのがこのエクステンショングリップです。
まあ実は僕使ってないんですけど。
グリップがあることでホールドしやすくなり、握った時の小指余りみたいなものも解消されるようです。ただ、台座は普通に1/4インチネジが入るようになっているだけで、アルカスイスプレートのような溝はないみたいです。
このグリップ、Nikon純正の他、サードパーティからもリリースされているんですね。いくつか見てみましょう。
SHOTEN カメラウッドグリップ Zfc-GP
みんな大好き焦点工房さんの、木目調のグリップ。アルカスイスプレートスリットは入っていませんので、Nikon純正と同じような使い方にはなりますが、木目がクラシカルでオシャレです。
「クラシックは不滅だからね」とは映画マイ・インターンのベンのセリフです。
SmallRig Nikon Z fcミラーレスカメラ用L字型グリップ
こちらはみんな大好きSmallRigのグリップ。一見Nikon純正とほとんど同じように見えますが、こちらは底面がアルカスイス互換プレートのようになっていて、アルカスイス互換の雲台にそのまま取り付けることができます。
しかも縦位置用になんとグリップ側に1/4インチネジが入るようにもなっていて、縦位置で三脚に装着することもできます。ただ、グリップ側にアルカスイスプレートをつけると邪魔で仕方ないと思うので、縦位置撮影の時だけ、プレートをグリップに取り付けて、三脚に取り付けるといいと思います。
SmallRig Nikon Zfc用レザーハーフケース ショルダーストラップ付き
同じくSmallRigさんから明るい色のレザーケース。すごいオシャレだしクラシカル。「クラシックは不滅だからね」とは映画マイ・インターンのベンのセリフです。
先ほど紹介したSmallRigのグリップを購入しようとすると、推奨ハーフケースとして、まるでオプションのように同時購入を迫られるのですが、グリップつけてたら絶対このケースに入らないでしょ。僕が何か勘違いしてるのかな、知ってる人いたら教えてください。
TP Original Nikon Z fc 用 ボディーハーフケース
こちらは株式会社KカンパニーさんのTP Originalというブランドから発売されているレザーケース。SmallRigのものと比べて若干暗い色ですね。少し渋くなったかなという印象です。
GARIZ Nikon Zfc 用 本革カメラケース
そして同じく株式会社Kカンパニーさんの今度はGARIZというブランドのレザーケースです。やはりこういうクラシカルなデザインのカメラにはレザーが似合うんですね。しかも少しグリップ部分が高くなっていて、グリップするというよりは指が引っかかりやすいデザインをしてますね。
アクセサリーシューカバー ASC-03 シルバー
これ謎いんですけど、だいたいのカメラって、ボディ購入時にホットシューカバーって付属されてるものなんですけども、Nikon Z fcにはついてなかったんですよね。これってNikon FM2がシューカバーなかったからなのか、同じくZマウントのAPS-Cカメラ、Nikon Z 50でもついてなかったからなのかどういうことなんでしょう?
ともかくNikonからオシャレなシルバーのシューカバーが発売されているので、錆びて電子接点が使い物にならなくなる前にカバーつけましょう。カバーでどれだけ保護できるのかわからないけど。
UN ニコン用メタルシューカバー
メタルシューカバーという名前ですが、Nikon Z fcの色変えサービスであるプレミアムエクステリアを利用せず、デフォルトの黒を選んでいた場合、シューカバー天面部の合皮とカメラの合皮がピッタリ似合う素晴らしいシューカバー。これぞオシャレ。機能には全く意味をなさないのですが、やはりカメラを正面から見た時に、一番上で目立つ場所だからこそ、きっちり合わせていくのがオシャレなんですね。
エツミ JJCサムグリップ
ホットシューにつけるというのなら、こちらも紹介しなければなりません。
親指でグリップすることでより安定した撮影が期待できるアクセサリーです。なんかフィルム巻き上げレバーを彷彿させる、いいアクセサリーですね。
ただ僕は風景写真メインなのに親指AF信者なので、ちょっと使えなさそうです。
今度親指AFのメリットについて語りますので、お待ちください。待たなくてもいいです。
まだまだこんなもんじゃない
随時見つけ次第この記事に追記していこうと思いますが、Nikon Z fc、アクセサリー多くないですか?やはりこれだけ意匠が素敵なカメラだと、メーカーも作りがいがありますよね。今後も楽しみに待っています。オールドレンズとかも楽しみですね。TECHARTさん頼みますよ、Z APS-C機にもつけられるEマウントアダプター。TECHART TZE-02じゃなくてMegadap ETZ11なら付けられるの、知ってるんだけど……。
今日はこの辺りで。