PBPを完走する技術(帰国編)

こんにちは、shuheiです。

怪我もなく大きな障害もなく、無事にPBPを終えることができました。

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ようやく自由になったので残りの時間はフランスを満喫してやろうと第二の本気を出しますが果たして……。

それでは本日もよろしくお願いします。

一路モンパルナスへ

これまで8/20の出走日を最後に宿無しでフランスを彷徨っていた僕は8/24から2泊、パリ市街地モンパルナスにあるカンパニール・モンパルナスにチェックインすべくランブイエ駅からN線に乗って移動開始。

本来ならサン=カンタン=アン=イヴリーヌ駅のベストウェスタン・サン=カンタン=アン=イヴリーヌでルデアックから回収されたドロップバッグの受け取りがあったのですが、予定は17:00〜18:00。まだ12時前でしたし、バイクも荷物になってしまうし、とにかく早くシャワーを浴びてスッキリしたかったので、先にモンパルナスのホテルにチェックインすることにしました。

その前にランブイエで前日受付の時と同じレストランで昼食。

スムーズにチェックインし、バイクは鍵のかかった中庭に置かせてもらいました。

バイクケースや着替えなどはこのホテルの別の部屋に泊まっている友人に預けてあったので回収して自室へ。

早速シャワーを浴びて、寝落ちしないように荷物の整理をしつつ16時頃、再びN線に乗ってサン=カンタン=アン=イヴリーヌに舞い戻りました。

 

無事ドロップバッグを受け取り、ホテルに戻ったところでようやくPBPのタスクが全て完了しました。

夜のパリ市街地

何日かぶりにまともな食事をする為にモンパルナスのレストランに友人と来て、約半月ぶりにお酒を飲みました。すっげーキマッてる感じがします。

街はどこを切り取ってもオシャレでストリートスナップが捗る捗る。

翌日は朝8時からオランジュリー美術館とルーヴル美術館を巡る約束をして自室に戻りました。

 

今度は鳴ったけど

7:00、iPhoneのアラームで目が覚めましたが体が全く動かない。動きたくない感じ。

前夜に「8時になってもロビーに降りてきてなかったら先に行って」と伝えてあったのでそのまま二度寝しました。

10時半頃、なんとか体を起こして歯を磨いて着替えをして。とりあえず出掛けるくらいの体力は回復したので、午後から予約していたルーヴル美術館まで電動キックボードで向かうことにしました。およそ3kmで30分以内で着きそう。

shuhei au Louvre

なんとか友人とも合流できたのですが起きてから何も食べてなかったので美術館のカフェで水とサンドイッチ・ジャンボンを。まだ食うかと思われるかもしれませんがたぶんパリで最も効率よく栄養を摂取できるセットなんですよねこれ。

食事を済ませたら改めて中へ。

とにかく王道のルートへ向かいました。

思っていたより彫刻も絵画も大きい。迫力があって楽しいです。特に彫刻がすごいですね。硬い石を掘って滑らかな布を表現してるの実物を見ると感動もひとしお。

モナリザは案外小さかったのがビックリしました。近くに展示されている他の絵画が大きすぎるんですけど。

モナリザは大人気だったのですが徐々に最前列に流れていく様子が初詣のように見えました。

 

モナリザエリアを抜けるとミュージアムショップがあり、日本へのお土産を物色。圧倒的モナリザ推しでもっとわかりやすい宗教画とかルーヴルピラミッドモチーフのものもあったらいいのになと思いつつもモナリザTシャツを買ってご機嫌。

ただ、2時間ほど美術館内を歩き回って疲れてしまいました。

 

その後友人と合流して修復中のノートルダム大聖堂を見に行って夜はセーヌ川ディナークルーズに参加しました。

ディナーショーもあって非常に良い、フランス最後の夜。

 

『オー・シャンゼリゼを歌ってもらった時は思わず泣きそうになってしまった。

 

まだ暗くならないのは散々フランスを自転車で走り回っていて知っていたのでライトアップされたルーヴル美術館を見に戻りました。

途中橋の上から夕焼けに染まるセーヌ川

ライトアップされたピラミッド。

 

これにて旅の終わりかあと思うと感慨深いけどちゃんと達成感もあって。

いやいや、明日の午前中もちゃんと観光の予定だった。

街の様子を見ながら歩いていたら友人たちと逸れてしまいましたが、街中でガーミンの広告が見れたからまあいいです。

凱旋ライド

翌朝8/25、ホテルで朝食を摂って、2日ぶりに自転車。自転車楽しいなあ。

日本からの友人たちは朝イチで空港に向かい一足早めに帰国します。

 

今日は凱旋ライド、と言いつつ渡仏してからPBP出走までパリ郊外にいたので凱旋でもなんでもないのですが。

モンパルナスからエッフェル塔に向かってコンコルド広場から石畳を抜け凱旋門を回り、シャンゼリゼ通りで念願のパリブレストを食すのが本日のミッション。

 

PBP中は暑くて大変でしたがこの日はものすごく涼しい。完全に秋の様相です。きっと2019年2015年のPBPはこれくらいの涼しさの中開催されたのでしょう。これなら夜間10度を下回るのも頷けます。

これでもかとパリの観光地を巡ります。

これくらいのペースでこれくらいのテンションで旅する自転車がなんだかんだいちばん好きです。

凱旋門前は1〜2%くらいの登り坂。ツールドフランス最終日ってここをあんな速度で走ってるの?意味わからなすぎる。

そして念願のパリブレスト

実は往路便の機内食で食べたらしいのだけど全然覚えてなかった……。

写真右上のやつね。

色々形もあるんですね。とにかくクリームをパイで挟んであったらいいのでしょうか。

ミッションコンプリート

フランスで課せられたミッションはこれにて全て完了。ホテルに戻ってパッキングをして、タクシーでシャルル・ド・ゴール空港で時間を潰します。

夢のような時間も終わりが近づいてきました。思い返せばあっという間。それもそのはず、ほとんど時間を自転車に乗っていたので笑

 

ロードバイクに乗り始めて5年、ブルベで初めて完走してから1年という短い期間ではありましたが、ひとつの結果を出せたことに大変満足しています。

PBP走行記、長くなりましたがここまでお読みいただきありがとうございました。

 

繰り返しになりますが、この夢の舞台を用意してくださったAudax Club Parisien、Audax Japan、ランドヌ東京、ランドヌール宮城、オダックス埼玉、AJ千葉、AJたまがわ、AR日本橋のスタッフのみなさん、Pairs-Brest-Pairs Randonner2023ボランティアスタッフのみなさん、各コントロールの街や私設エイドを用意してくれたみなさん、色んなブルベで一緒に走ってくださったランドナーのみなさん、多くの事前情報を提供してくださったブログ管理人やYouTuberのみなさん、最後の最後まで自転車のメンテナンスをしてくださったショップの店長、そして一緒にPBPを目指し、一緒に渡仏し、一緒に完走を果たしてくれた相棒のKTRさん、走行前後で支えてくれた日本の友人たち、本当にありがとうございました。

 

今日はこのあたりで。