PBPを完走する技術(Day1 Rambouillet〜Villaines-la-Juhel)

こんにちは、shuheiです。

とうとうPBP出走です。

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それでは本日もよろしくお願いします。

Rambouillet 0.0km 8/20 19:00

ここから1,200kmの旅路が始まります。

まずはStage1Rambouillet(ランブイエ)からMortagne-au-Perche(モルターニュ=オー=ペルシュ)までの120kmです。

どれだけ長い道のりであってもまずは目先の目的地へ時間内に到着すること、これを4日間ずっと繰り返すことでゴールを目指します。

「いつも通りのことをいつも通りに」をモットーに遠くを見ず足元だけを見て進みます。足元だけを見ていられるように、全体の走行スケジュールは既に日本で作成済みです。疑うことなく着実にこなしていくスタイルです。

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パック & トレイン

PBPはアップダウンが延々と続くコースであることは事前情報で持っていましたが、スタートから200kmくらいはそのアップダウンも比較的緩やかで、見ようによっては平坦と勘違いできるような傾斜がほとんどでした。

その為、この区間は僕程度の脚力であってもトレインやパックについていくことができました。写真の赤いジャージの集団はデンマークのチームのようです。このチームにおよそ60kmほどついていくことで区間速度25km/hという国内ブルベだとかなりの速度感で進むことができました。

事前情報の通り、信号がまったくないことも後押しとなっています。

時間は19:42ごろ。サマータイムが導入されていることもあり、日本よりも太陽の動きが2時間半くらい遅いイメージです。まだまだ全然明るい。

私設エイド

道中はこういった私設エイドがいくつか点在しています。

ここでは水をいただきました。思っていたより気温が高く、20:45のこの時点でダブルボトルの片方が残り100mL程度になっていました。

そしてこの時間なのにまだ夕方みたいな明るさ。

最初の休憩ポイント

スタートしてから60kmほど、時間は21:20くらい。

ここで10分ほど足を止めて休憩を取りました。体力的にも精神的にも全然進めるくらいの元気があったのですが、疲れる前に休憩を取ることにしました。

フランスの田舎道は本当に信号がなく自分の意思で止まろうと思わない限り足を止める場所がありません。

この時点で高速トレインに乗っているわけでもなかったので心置きなく休憩が取れたのは良かったかなと思います。

 

だいぶ暗くなって来ました。

Mortagne-au-Perche 120km 8/21 0:12

予定よりも40分ほど早く最初のウェルカムポイント(WP)、モルターニュに到着できました。

ここはWPなのでブルベカードへのサインは不要ですが、食事、補給、仮眠ができる施設です。

食堂の様子ですが、思いの外混んでいません。まだスタートして120km、速い人で4時間程度で来れる施設なので、まだ利用者が多くないのでしょう。

 

まだ早い時間ではありましたが、ここで10分ほど仮眠を取ることにしました。

想定よりも早く到着できているということと、眠たくなってからでは遅いので、眠くなる前に対処すると考えていたからです。

食堂内な温かく、10分程度ならブランケットなども必要なく仮眠が取れました。仮眠前にホットコーヒーでカフェインを入れておくことで目覚めをすっきりさせます。

施設内には補給食のほかウェアや靴なども販売されていました。

最終的に滞在時間40分でここのポイントを後にします。

Stage2 最初のコントロール

モルターニュを後にし、83km先のコントロールVillaines-la-Juhel(ヴィレンヌ=ラ=ジュエル)を目指します。

数キロほど単独走をしていたところ、後ろから大集団がやってきました。速度感としては平地で30km/h前後のちょうど良さそうなパック。

ジャージを見ているとルデアックと書いてあるようでした。ほとんど地元のような人たちの集団。これは乗っておこうと後を追います。

このあたりもまだそこまでアップダウンはキツくなく、ついていくことにあまり無理は感じていませんでした。

 

パックを降りるのがもったいなかったので途中休憩を考えていた地点もスルーし、想定より1時間以上早く、予定よりも1時間半も早いタイミングでヴィレンヌに到着することになりました。これは本当に嬉しい誤算でした。

Villaines-la-Juhel 202km 8/21 4:08

とうとう最初のコントロールに到着しました。

忘れないうちにブルベカードにサインをもらって食堂の様子を見に行きます。

なるほど、これがPBP名物のレストラン渋滞か……。

確かにこれに並んで会計をして食事して、なんてやっているとそれだけで1時間近く消耗してしまいそうです。

一旦ここは諦めて先に仮眠所に行くことにしました。

 

ヴィレンヌでの予定していた仮眠時間は1時間ほど。

スタッフに5ユーロを支払い起床時間を伝えると、子供がブランケットを持って仮眠所まで案内してくれました。

この仮眠所は暖房も効いていて非常に快適な仮眠所で、写真のようなマットが15台ほど置かれていました。利用していたのはだいたい半分くらいだったように思います。

仮眠時間としては1時間なので非常に短いですが、出走当日昼過ぎまでホテルで寝ていたし、モルターニュでも仮眠を取っているので大丈夫でしょう。

 

時間になるとまたボランティアの子供が起こしにきてくれました。年齢的には小学校中学年くらいの子でしょうか。こんな遅くまで本当にありがたいです。

 

さて、ここからが本番です。

まだ走行距離は200kmほど。普段のブルベだとひとつのチェックポイントとなるような距離ですが、PBPはまだまだ長い。

次回Day2はStage3からです。

それでは今日はこのあたりで。