【作例あり】NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sをレビューする技術

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 14s, F1.8, ISO 6400

こんにちは、shuheiです。

今回は愛用のZ単焦点レンズ、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sのレビューをしてみます。

標準ズームレンズは持ってるけど、単焦点はどれを買ったらいいんだろう?とお考えの方は是非参考にしてもらえればと思います。

それでは本日もよろしくお願いします。

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

ズームレンズと比較すると開放F値1.8と、かなり明るいレンズ。そして35mmというとても使いやすい焦点距離で、僕は旅行中やお出かけの時のスナップによく使っています。

 

新品の実売価格は2023年10月時点で約11万円。ですが中古だと美品でも9万円ヤフオクやメルカリなどを利用すれば8万円を切ります。安い。

 

では早速このレンズの良いところと悪いところを挙げてみます。

良いところ

  • 焦点距離35mmが使いやすい
  • 開放F値1.8と明るい
  • 描写が非常に高精細

悪いところ

  • パースがついてしまう
  • 単焦点という割り切りが必要
  • レンズ内手ぶれ補正がない

 

焦点距離35mmが使いやすい

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 1/500s, F5.6, ISO 360

35mmの焦点距離ってスナップするのにとても便利な距離なんです。標準域と広角域のちょうど中間くらいの焦点距離

単焦点レンズはズームができないのでレンズ交換ができない場面では35mmでしか撮影できません。なので持ち出す時に結構割り切りが必要になるんですよね。僕もこれ1本しか持って行かないと言う時はかなり覚悟を決めていくのですが、スナップだとほとんど困らない。旅行でこの35mmと24-200mmを持って行ってもずっと35mmをカメラに付けっぱなしにしているほどです。

開放F値1.8と明るい

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 6.0s, F1.8, ISO 4000

ズームレンズと比較すると段違いに明るいレンズです。またボケも柔らかく自然な感じになるので、暗い室内のテーブルフォトなんかも綺麗に撮れます。オシャレなお店って写真映えすること意識する割に暗いお店多くないですか。困りますよね。大丈夫です、このレンズなら。

 

また、この明るさを利用して星景写真も楽しめます。星景写真撮影をするには少し焦点距離が長いので、シャッタースピードには気をつけないといけません。あまり長時間露光すると自転の影響で星が動いて線で写ってしまうからです。

描写が非常に高精細

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 1/400s, F1.8, ISO 100

Zマウントのレンズはどのレンズも高精細で、写りが非常に良いのですが、このS-Lineを冠した単焦点レンズは更に写りが良いのが特徴です。

他メーカーの単焦点レンズも使ったことありますが、ZのS-Lineは明らかに別格の写りをします。

質感をグッと掴みつつ、カラッと乾いた光を捉えるような写りは唯一無二ですね。

パースがついてしまう

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 1/30s, F1.8, ISO 100

さて、ここから微妙な点、欠点を挙げていきます。これはこのレンズの問題ではなく焦点距離の問題ですが、やはり35mmといえども近くのものを撮影すると強めのパースが現れてしまいます。

テーブルフォトでもテーブル全体を写すような使い方はとても向いているのですが、マクロ的な使い方をするとパースがキツくなってしまいます。これはどうしても適材適所で必ず起きることで、使い方が悪いとしか言いようがありません。

単焦点という割り切りが必要

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 1/160s, F8.0, ISO 100

こちらもこのレンズのせいではなく、単焦点レンズの宿命です。

もし今日はこのレンズ以外持っていかないと決めてしまうと、この日は35mmの焦点距離でしか撮影できません。

ふと現れた枝の上のスズメや、展望台から見える広大な景色なども35mmで勝負しなくてはならないある意味で潔く割り切らなければならない瞬間が出てきます。

 

しかしそれも35mm単焦点レンズの楽しみ方のひとつです。

また単焦点レンズで撮る訓練をしていると、被写体の大きさと自分との距離と背景を見て、どの位置にいれば良い構図を作れるかという目が養われていきます。

レンズ内手ぶれ補正がない

Nikon Z 6, NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, 1/80s, F1.8, ISO 320

焦点距離35mmの単焦点レンズをAPS-CフォーマットのZ 50Z fcに付けると換算52.5mmと約50mmの単焦点レンズとして使うことができます。

50mmという焦点距離も標準域として非常に使いやすい焦点距離なのですが、Z 50もZ fcもボディ内手ぶれ補正が付いておらず、レンズ内手ぶれ補正機構のないこのレンズでは手ぶれ補正を意識して撮影しなくてはなりません。

 

ただ1/10秒のシャッタースピードで手ぶれが抑えられても被写体ぶれは止められないので、スナップや人物撮影をするならばやはり1/100秒、できれば1/250秒以下のシャッタースピードは必要になるのかなと思います。

NikonのZマウントミラーレス一眼カメラは感度耐性も強いセンサーなのである程度まではISOを上げて撮った方がいい絵が撮れますね。無理して低ISOで暗い写真を撮って、RAW現像で暗部を持ち上げた方がカラーノイズが乗っていたり、色分離ができていなかったり、扱いにくいデータになりがちなので、ISO3200くらいまでは何も気にせず上げてしまった方が幸せになれます。

まとめ

多くの人がスナップの際、好んで使う焦点距離である35mmのレンズ。使ってみるとなるほどと頷けるレンズですので、単焦点レンズに迷ったらこちらのレンズを手にとって貰えたらと思います。

それでは今日はこのあたりで。